Want you see smile -あなたの笑顔が見たくて-

ecruのアトリエに初めてお2人がいらしたのは、結婚式の約3カ月前のことでした。

「本当は、四季の里で結婚式をしたい」という想いを内に秘めながらも、色々な場所でイメージに合う結婚式の可能性を探していました。というのも、福島市ではあまり多くない「公園で結婚式」というスタイル。天候のことやゲストのこと、なによりも2人が大変な想いをするのではないか… ご家族はこの場所での結婚式をなかなか後押しできずにいらっしゃいました。

両家顔合わせの後、改めてアトリエに6人でお越しいただき、結婚式をどこでするかの最終判断の話し合い。プランナーとして、公園での結婚式で考えられるリスクと対策をプレゼンするも、話し合いは平行線のままでした。全員が頭を抱えた時、「この公園で結婚式をするのが、小さい頃からの夢だった。大変なことももちろんあると思うけど、必ずゲストに楽しんでもらえるような1日にするから、応援してほしい」と、涙ながらに語る新婦様。その想いを聞いた瞬間、一番難しい表情をしていた新婦のお父様が、「では、公園での結婚式に向けて、今後もどうかよろしくお願いします」と私に向かって頭を下げてくださいました。

この結婚式のコンセプトは、そんなご家族の道のりを近くで見ていたからこそ生まれました。

ウエディングの日、四季の里公園に来て最初に目に入るのは、テントまで続く森の中のギャラリーです。カメラが趣味の新郎様が撮影した新婦様の写真を飾りプロポーズの空間を再現したり、お2人の小さい頃からの写真を展示しました。

リンゴ農家だった新郎様のご実家で使った添え木のアーチの下で、人前結婚式を。ご両親からおふたりへ、そしておふたりからお互いの両親への誓いの言葉を贈りました。どんな思いで育て、見守って来たのか。大変なことも、お互いを想うからこそすれ違ってしまうこともあったけれど、この結婚式のために家族みんなが協力して、足並みをそろえて迎えたこの日。ご両親の優しいまなざしと言葉に、涙するゲストが多くいらっしゃいました。
美味しい料理とともにパーティーが進むと同時に、お子様ゲストに楽しんでもらえるようにと、木の下にキャンディブッフェをご用意。かわいらしいゲストが、楽しそうに何度も足を運びます。お見送りの時にお渡しするプチギフトはリンゴジュース。新婦様は、新郎様の家のリンゴの味が大好きだそうです。他にもウエディングアイテムの中には、実際に使っていたリンゴ箱や添え木など、これまで代々大切にされてきた物を交えて。

コンセプトにある「あなた」とは、お2人にとってゲストやご家族だったり、ご両親にとっては2人だったり、新郎様にとってはずっと憧れの存在だった新婦様のこと。「あなたの笑顔が見たい」という純粋な感情が二人の周りには溢れていました。


 

Date – 2018.6.16
Place – 四季の里(福島市)
Photo – スガノユウヤ
Florist – Total Plants Bloom
Catering &Wedding cake – dining restaurant E`te
Planner : ecru 橋本沙代美