たからもの

6月6日、仙台の秋保温泉街にある「木の家ロッジ村」で、それはそれは素敵なWeddingがありました。
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お二人と初めてお会いしたのは昨年の11月のこと。それよりもっと前の、お二人のご結婚が正式に決まる前から「結婚式を挙げることになったらお願いしたい」と新婦のMIHOさんからご連絡を頂いていました。初めてのお打合せで一緒にパンケーキを食べて、お腹がぽんぽこりんになったことが昨日のことのよう。

細やかな気配りに気付かされては私もいつも感動し、一つ一つのウェディングアイテムを何か月もかけご自身の手で作り上げてきたMIHOさん。MIHOさんの夢を叶えることを一番にサポートにまわられ、いつも穏やかな表情でお話しを聞いてくださったNAOYUKIさん。

当初、公園でのWeddingを希望していたものの、様々な壁があり企画書にも目を通して頂くことが難しかったこと。
そんな中で、お二人が毎年ご友人と訪れる木の家さんが、ぜひ協力させて頂きたいとお言葉をくださったこと。
今となれば、素晴らしい会場とスタッフの皆様に恵まれた木の家さんとの出会いがあってこそのこの日でした。
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ゲストを入れ替えることなく、アウトドア+ホールと2つの場所をぜいたくに使ってのパーティー。念のための雨プランも考えてはいましたが、スーパー晴れ女の私は、お二人に「必ず当日は晴れになる」と言い続けてきました。なんの根拠もないのにね。笑
当日朝起きてみると雨がザーザーで。どうなるだろうと思ったけれど、不思議なことに必ず晴れ間が差してくると信じて疑わなかった気持ちは見事にあたり。ちょうど外のセッティングを始める時間あたりから雨がやんで、雲間から気持ち良い陽射しが差し込んできたのです。

お二人のたくさんの手作りアイテムをスタッフで並べさせて頂いている間、ようやくお二人の想いが形になる嬉しさでいっぱいでした。お料理やキャンドル、お花、ヘアメイク、カメラさん、司会者…お二人の大好きな人と物を全部詰め込んだこの日を何より楽しみになさってきたお二人の笑顔が早く見たくて仕方ありませんでした。
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たくさん時間を取ったはずなのに、本当にあっという間の、夢のような一日。お開きの時、扉を閉めた後新郎新婦様と3人でわんわん泣きました。
お二人が、喧嘩もしながら、お仕事で辛いこともありながら、どれだけの想いを込めて作り上げてきたこの日か、それがやっとやっと形になったことが本当に嬉しかったのです。

先日、新郎新婦様と関わったスタッフとの念願の打ち上げをすることができました。その時に、私へのプレゼントといって手作りのレザーの名刺ケースと4枚の便せんにびっちりと綴られたお手紙を頂戴しました。
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新郎様がいつも持っていたレザーのバッグがとても素敵だと何度も言ったことを覚えていて下さったこと。
お手紙には、目立たないようにしゃがんでケーキ台をおさえてくれている私が写った写真が一番のお気に入りだと。目立たないようにといつもサポートしてきてくれたけれど私たちにとってはとてもとても大きな存在だった、と書かれていました。

もう声を出して泣いたのは久しぶりだった(笑)
私はプランナーなので、「こういう結婚式の形もあるんだよ」ということを伝えるために、ご結婚式の写真をHPやFacebookなどでご紹介させて頂くけれど、それは私の事例や作品としてではなく、お二人の想いや頑張りにフォーカスが当たるものであってほしいといつも願ってきたのです。
黒子である私の姿がお二人に寄り添えていたのならば、そんな嬉しいことはないと思って涙が止まりませんでした。

結婚式はお二人のお人柄とゲストを想う気持ちから成り立つもの。お二人はそれを改めて私に教えてくださいました。素晴らしいご結婚式に携わることができたこと、お二人の大好きな人と物を私も大好きにして頂いたこと。
一生のたからもの。

これからも、NAOYUKIさんとMIHOさんの幸せを心から願っています。忘れられない一日を、本当に本当にありがとうございました。

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ウェディングプランナー
梶原 映実