ひげとギター、愉しい日
なんとも愉しく、たくさん笑わせてもらいながら
打ち合わせをして迎えた2人のハレノヒ。
暖かく色づく木漏れ日の下、
郡山の小さなレストランがその日の会場です。
パーティーが始まる前には、
2人の家族へ感謝を伝える時間を。
「写真を撮るからおめかししてきてね」
とだけお伝えし、サプライズでお花を贈りました。
会場の始まりで目に入るのは、
2人のこれまでを綴ったプロフィールボード。
ふたりの大切な人たちが集い、
そして画面の向こうにもお祝いの気持ちを
存分に持ち合わせたゲストが待っています。
さぁ、準備万端。
2人が主役で笑顔を作る、愉しい時間の始まりです。
旬の野菜がまるで絵画のように、
丁寧に描かれるお料理。
ベストテーブルの芹沢シェフは、
野菜の魅力を引き出す天才だなと思います。
ウエディングケーキは
「秋らしく、見た瞬間に美味しさが伝わるものを」
とオーダー。
たっぷりのキャラメルソースをドロップして完成です。
ケーキに入刀してファーストバイトを…と進むはずが、
ゴソゴソと後ろを向くおふたり。
ここからが、ふたりが主役になって盛り上げていく時間です。
一発本番のマシュマロキャッチ、無事に成功です!
夕暮れ時、パーティーの締めくくりは、
本当はゲストと合唱を予定していた曲を2人が演奏。
ゆるやかな音色のギターとリコーダー、
そして優しい歌声が心地よくその場を包みます。
初めは手作りのパーティーをする予定でしたが、
でもどこから手を付けていいかわからず、
ecruのことを見つけて声をかけてくださいました。
本当にありがたいことに、
おふたりからずっと感じていた、
「すべて、橋本さんの感性に任せます」という信頼。
結婚式から数か月たち、
新婦様から届いたお手紙には
「結婚式当日、初めて空間を見たときの
ときめきは忘れられません。
この素敵なテーブルやお花は
本当に私たちのためにあるの?
と、信じられない気持ちでした」
と、嬉しい言葉が綴られていました。
ゆるっとした空気の、「愉しい」パーティー。
歌声を聞きながら、
「きっとふたりがイメージしていた空気感になったなぁ」と
ひっそりと目を潤ませていたら、
新婦様だけがそれに
気づいてくれていたことを
数か月後のお手紙で知るのでした。
Planner – 橋本沙代美
Place – Best Table
Photographer – スガノユウヤ
ヘアメイク – MACHIKO
フローリスト – はなやコキリ