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結婚式

「結婚式」
この言葉から どんなイメージが浮かぶでしょう。

結婚式ってなんなのか
なんのためにあるのか
結婚式という言葉はみんなが知っているのに
説明してと言われたら よくわからない日なのかも
しれないなと思ったりしました。

結婚式をお手伝いする中で、私自身がいつも
心に留めてきたことがあります。それは
“人生の通過儀礼にご一緒している”ということ。


〇通過儀礼とは〇
人が生まれてから死ぬまでの成長過程で、新たな
段階に達したことを意味する節目に行う儀礼。


例えば、お宮参りや七五三・入学式や卒業式・成人式
還暦からの長寿祝い・そしてお葬式。
結婚式は この中の一つとなるものです。


この通過儀礼を迎える意味は
健やかな成長を願ってのことだったり
次のステップへ進むための区切り・これからへの決意
ここまで歩んでこられたことへの感謝…
そんな想いを込めて行っているものだと思います。

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結婚 = 幸せ という時代ではないし
結婚式をする・しないも自由に選ぶことができます。
タイパ・コスパともいわれる このご時世柄
結婚式は贅沢・無駄と感じるのも一つの価値観だなと。

ただ、衣食住のように
無くては生きていけないものではないけれど
あれば心を豊かにしてくれるものが日常の中にも
溢れているように思います。

私の場合は、朝のカフェラテ
車で移動する時間に聴く音楽
お花を飾ったり、服のコーディネートを考えたり
ワイン・日本酒(ほどほどに) … が楽しみです。

もちろん結婚式は日常ではないですが
嗜好品と呼ばれるものも、なくてもいいけど
あれば より人生の中に「楽しい・幸せ・嬉しい」
を感じさせてくれ、力になってくれたりもします。

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「節目」 というのは元々、木や竹の節がある部分を
さすものだったことから派生して
人生の区切り目や転機を表す言葉になったそうです。


竹は節を作ることによって、まっすぐに伸び
節ごとに成長点になってより大きく育つことができ
強く風が吹いても折れない強さを持っています。

結婚式が 夫婦の始まりに強くしなやかな節を作って
先々のお二人にとって、いい時もそうじゃない時も
思い返せば支えていてくれる
そんな日になってくれたらと願っています。

そしてそれは ご夫婦お二人だけではなく
家族や友達、お二人を大切に思ってくださる方々に
とっても、同じように節目だからこそ。

自分以外に、自分の幸せを願ってくれる人がいる。
それを心から感じられる瞬間が結婚式にはあって
それがどれほど、これからの人生の中で
大きな力となってくれるか、年月を経てなお
改めて感じるときもあるんじゃないかと思います。

だから、どれだけ自由に描いても カジュアルでも
イベントではなく結婚式だと。
ecruがこの部分を根っこにきちんと持っておくこと
そうしてプランニングをすることを、大切にして
いたいと思っています。

こんな長ーーい意味をまとめて
pholosophyに記したのがこの文でした。

「人生で出会うことのできた大切な人たちへ
“家族の始まり” と “ありがとう” を
心をこめて伝える日」