郡山 結婚式 レストランウェディング

ふたりに送った「相即不離」というコンセプト。この言葉には、「万物は関係が非常に密接で切り離せないこと。 区別がつかないほど密接な関係のこと。二つの事象が溶け合って、差別なく一体となること」という、仏教の世界での意味があります。このコンセプトに、二人らしさはもちろん、勝手ながら私のプランナーとしての願いも込めていました。

どうして二人は、夫婦になることを選んだのか。プランナー9年目の私も少し戸惑ってしまうほど、正反対の性格のエネルギーがとても強いお2人でした。でも、その二人が結婚という選択をし、私に結婚式のプランニングを頼んでくださった。そこにきっと、大きな意味がある。だから結婚式を通して、夫婦となった意味や出会った頃のこと、お互いへの想い(それはいい部分だけではなく、そうでない部分も含めて)を改めて感じてもらえたら嬉しいな、と。

会場のデコレーションは「相反する色合いや質感」と、パワフルに世界各地を旅する新婦様が大好きな景色だという中東の雰囲気をメインテイストに。

新婦様がカリグラフィーで書かれたモロッカンタイルの席札と、カタル葉の穴澤さんによるブルー・コーラルピンクなどの正反対の色合いのお花が共存。天井には、中東で古くからお守りとして飾られていたタッセルをあしらいました。メインテーブルにざっくりと置かれた花は、活気のあるマルシェをイメージし、二人の背景には福島のシンボルである猪苗代湖で作ったペイントアートを。このアートも、正反対のブルーとピンクのインクをペイントしたものです。

結婚式の日、初めてお互いの姿を目にしたあと、手紙を読みあった二人。結婚式の準備期間、何度も喧嘩して、怒って、悲しんで、あきれて…という様子をずっと見ていたので、ドキドキしながら聞いていました。

でも、「おじいちゃんおばあちゃんになっても、僕たちらしく、ずっとケンカをしましょう」と、新郎様の口から聞けた瞬間、「これが、ふたりの夫婦の形なんだ」と、本当の2人らしさを知りました。


 

Date – 2019.6.15
Place – ヴィヴァン・ヴェール(郡山市)
Paper item design – yumi takano Design
Hair&makeup – Machiko
Photo – 写道家 朔丸
Florist – カタル葉
Wedding cake – Café Blanc.
Wedding cinema – Mai Hara (Tomato red motion)
Planner : ecru 橋本 沙代美